
中高生を対象とした集団訓練を実施しました。
当相談室は対面によるマンツーマン指導を原則としておりますが、定期的に集団による言語訓練を実施しています。
集団訓練というと、いわゆる”場慣れ”を目的とする場合が多いかと思いますが、ここでの狙いは場慣れではありません。個別の訓練で身に着けた発話スキルが、負荷のかかる場面(緊張や不安等)においても発揮することが可能なのかどうかを確認する場として考えています。
最終的に獲得したいのは「人前で緊張せずに話す度胸」ではなく、「緊張しても一定の水準で話し続けられる発話スキル」だからです。
今回参加してくれた方々は、それぞれ個別の言語訓練で身に着けた発話スキルを駆使して、緊張や不安の中で教科書の音読やスピーチをこなしてくれました。そこで見えてきた課題や修正すべきポイントを、再度個別の言語訓練の場に持ち帰り、さらに自身の発話スキルの精度を上げてくれるものと期待しています。
そして、その発話のスキルは常に彼らの中にあって、彼らから片時も離れることなく、いつでも、どこでも、彼らを守り続ける”力”となります。
彼らには、その力と自信を胸に、今後の長い人生を生きていってほしいと願います。